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「経営者に贈る5つの質問」P.F.ドラッカー

ダイヤモンド社2009年2月

経営者に贈る5つの質問*行動が伴わなければ意味はないP2
「もっとも大切な5つの質問」とは、行っている理由、行うべきことを知るた
めの経営ツールである。
それは、「われわれのミッションは何か?」「われわれの顧客はだれか?」「顧客にとっての価値は何か?」「われわれにとっての成果はなにか?」「われわれの計画は何か?」

*明日成果を得るために、今日何をするかP5
「5つの質問」がもたらすものは、行動のための計画である。計画とは、明日決定するものではない。決定することができるのは、常に今日である。
明日のための目標は必要である。しかし、問題は明日何をするかではない。明日成果を得るために今日何をするかである。

ドラッカーを読んでコメントできるほどの勉強はしていません。
経営戦略ナビゲーション「戦略参謀」と経営戦略実行アプリケーション「web軍師」の背景にあるのは、ドラッカーのマネジメントとそれを具体的に実行する仕組みとしてのバランス・スコアカード(BSC)です。

P98に「本書の具体的な使い方について、わたしからの希望は一つしかない。大急ぎでは読まないでいただきたい」「5つの質問」は一見してシンプルである。だが、実はそうではない。繰り返して考えていただきたい。質問と格闘していただきたい。」と書いてあります。

ドラッカーの「マネジメント」(上)第7章目的とミッションには、現在の事業に加え、将来の事業及びあるべき姿を明確にする。そして、現状と理想のGAPを明確にすることで、事業の目的や戦略を明確にできると書いてあります。その原点はすべて「5つの質問」ではないでしょうか。

「これだけSMART」倉持淳子著

すばる舎リンゲージ刊2014年5月発行

「これだけSMART」倉持淳子著測定可能にする理由(P.98)
成果とプロセスを測定可能にしておく理由は、その成果を出すためにどのぐらいのプロセスが必要になるのかを検証していくためです。
なぜ、検証が必要なのか。それは、「はじめに」、も書いたとおり、目標はあくまでも今いる場所からさらに上昇するためのものだからです。
・・・・
また、通常は、よほどモチベーションが高くないと与えられた成果目標以上にやろうとおもう人はいません。スキルが上がったのと反比例するように行動量が減って、何年たっても同じ成果というケースもよくある話です。
目標は実現したい成果から考える(P.134)
○SMARTの中で最も大事な「R」
目標はすべて、SMARTの「R:Result-based…成果」に基づいているから、考えるのが良い。私はSMARTの中で最も大切なのは「R」だと思います。ここでいう「成果」は、目標の上にあるもの。つまり、「その目標をなぜ達成すべきなのか」の理由に当たるものです。

目標の上にあるもの、それはビジョンです。目標達成には、モチベーション(やる気)の向上が不可欠であり、そのモチベーションを刺激するのはビジョン(実現を望む未来の姿)です。組織にはビジョンが必要であり、そのビジョンを共有できる環境をつくれるかどうかに、目標達成の鍵はあります。

「これだけSMART」倉持淳子著

すばる舎リンゲージ刊2014年5月発行

「これだけSMART」倉持淳子著計測が難しいことを計測する方法はとは?
○あらゆるものを数値化する
さて、例えば事務系のお仕事やサービスで、目標を数値として計測することが難しい場合はどうすばいいでしょうか?
それでも、計測すべき数値を持つべきだと私は思います。
その時にやるべきことは、その部署や個人がどのような責任をもたされているのかにスポットを当てることです。
例えば迅速な対応が求められている場合なら、現状の対応部分がどの位のスピードで行われているか計測します。そして、「それにかかる時間をどのくらい削減できるか」を成果目標にすればいいのです。実際にかかる時間を削減すると考えた場合、なぜそこまで時間がかかっているのかを考える必要があります。良く考えてみると、一つひとつの時間がかかる要因が見えてくるものです。そうして見えてきた一つひとつの要因に対して問題解決を図ることこそが、プロセス目標になるのです。
(P.60)

定量的なこと(数値化できること)の測定は易しいのですが、定性的なこと(数
値化できないこと)の測定は困難です。良く、結果を出すにはプロセスが大事
といいます。その、プロセスは「定性的なこと(数値化できないこと)」がほと
んどです。
 それでも数値化しなければ、測定できないし、測定できなければ管理ができ
ません。プロセスを分解することにより、成果の出ない要因がどこにあるか見
えてきます。そして、何を数値化すればいいのかもわかります。どうしても見
つからない場合、私は、「どのような状態を目指すのか(目的)」を着地にして
評価基準(例えば5段階)を決めて、「とりあえず実行する」ということを試み
ています。だめだったら、変えればいいのですから。