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「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー、ジェームス・J・スキナー

キングベアー出版 1996年12月25日初版第1刷発行

「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー、ジェームス・J・スキナー(P213 生き方を変える第二の領域)
 この第四世代の時間管理の中心的な概念を、時間管理のマトリックスという図で示すことができる。私たちの時間の過ごし方は、基本的に四つの領域に大別することができる。活動を定義する二つの軸は、緊急度・重要度である。
 まず、この二つの言葉を定義することにしよう。
 緊急とは、「すぐに対応しなければならないように見えるもの」である。それは、今すぐ、私たちに働きかけてくるものである。例えば、鳴っている電話は緊急である。鳴りっぱなしの電話を放っておける人は滅多にいない。すぐに対応しなければならないように見えるからだ。
 何時間もかけて資料を用意し、身だしなみを整えて、あるひとの事務所まで足を運んだとしても、電話が鳴りだせば、あなたの訪問より電話が優先されてしまうことになるだろう。人から電話をもらって、「あと十五分くらいすれば話せるから、保留にしておいてください」という人はまずいない。しかし、大切な来客を待たせたまま電話に対応する人は、なんと多いことだろう。
 緊急なものは、私たちに即時の対応を要求するものである。これらは、ほかの人にとっては高い優先順位にあることも多い。しかし、その多くは、快適で、手軽で、楽しく感じるものでありながら。全く重要ではない。
 一方、重要度は結果に関連している概念である。重要なものというのは、「あなたのミッション、価値観、優先順位の高い目標の達成に結びついているもの」である。
 私たちは緊急なものに対しては、すぐ反応しがちである。しかし、緊急性のない重要な事柄を行なうには、より高い率先力と主体性が必要になる。新しい機会を活かし、大切な目的を成し遂げるためには、自分から進んで行動を起こさなければならない。第二の習慣で自分の目的を明確にしていなければ、緊急を要するものばかりに反応してしまうことになる。

「原則の力」あらためて読み直しました。日本語の全訳、熟読します。

「図解&事例で学ぶPDCAの教科書」川原 慎也著

株式会社マイナビ出版 2016年2月29日初版発行

「スコアをつければ組織は動く」チャールズ・A・クーンラット、リー・ベンソン著(P38 ▼目標と計画は違う!)
「目標」と「計画」は違います、などと言うと、「そんなことわかっているよ」という声が聞こえてきそうですが、ビジネスの常識では、これらを混同して使っているケースが散見されます。
 中には、「これが計画です」と見せてもらうものに、年間の売上目標、それを月別に分解した売上目標、商品別に分解した売上目標、顧客別に分解した売上目標……と、売上目標を様々なテーマで分解した数値が並んでいるに過ぎない、といったケースも決して少なくありません。
 言葉の違いは理解していても、実際の運用段階では混同してしまうわけですね。だからこそ、「なんのために計画をたてるのかを明らかにすること」が大切になります。
 さて、「目標」と「計画」の違いについての理解を深めるには、登山に例えて考えてみるのが良いでしょう。
 登山において、「目標」は山頂に到達することであり、「計画」はその山頂に到達するための登山計画ということになりますね。このように考えてみると、全く異なる定義であることが再認識できるのではないかと思います。
 つまり、「計画」のもっとも重要な目的として「目標」達成があるということをまず理解した上で、「計画の作りこみ」に取り組むことが重要になのです。

「これだけPDCA」の川原先生の本です。経歴を見ると「船井総合研究所・上席コンサルタント。PDCAマネジメントコンサルティングの第一人者として中小企業から大手企業に至るまで、企業規模特有の課題を踏まえたコンサルテーションを展開。」とありました。
PDCAに関する本はたくさんあります。すばる舎リンゲージの「これだけシリーズ」の走りになったのは「これだけPDCA」。その著者も川原先生です。大変わかりやすいのでお薦めです。最近、新たなことに取り組み、資料をみたら年間目標達成のためどのように取り組むのかは書いてあるのですが、そのためにどのように行動するのかまでは言及していない上、普段の行動をモニタリングする仕組みがありません。「目標」と「計画」の違いを改めて考えることができました。

「スコアをつければ組織は動く」チャールズ・A・クーンラット、リー・ベンソン著(3)

ダイレクト出版 2017年4月発行

「スコアをつければ組織は動く」チャールズ・A・クーンラット、リー・ベンソン著 (P182 年に一度ではなく日々行うようにする)
「1ヤードずつ進むのは難しいが、1インチずつならたやすい」
私たちはこの言葉を幼少のころから聞かされてきた。進歩とは小さな積み重ねであり、一足飛びではなく、一歩ずつ前に進むことである。
だが、私たちは慣習や技術問題から、19世紀後半の会計基準に基づいたスコアカードに縛られていることが良くある。あるいは、はるか昔の先祖のように、月の相にコントロールされていたりする。
私のスコアカードが1年に一度しか報告する必要のないもの―例えば、税引前利益―で、そのカードを微調整することも、改良することも、報告回数を増やすこともできなければ、何か問題ある場合、それは大きくなっていく一方である。
クレジットカード会社は、カードホルダー(顧客)が外出時間には必ずカードを携行するよう期待しているが、ある大手カード会社は年間の貸し倒れ損失がほぼ4億ドルに達したと発表した。誰が考えても手の施しようのない額で、こんな事態が生じたのは報告が年に1回だからである。だが、この数字を1日100万ドルの損失ととらえるとどうなるだろう?大きいことに変わりはないが、はるかに対処しやすい数字である。
問題は依然深刻だが、こうしてスコアキーピングを1年に1度ではなく日々行うようにすれば、少なくとも問題に手を付けることは可能になる。何度も注意を払っていれば、以前は不可能と思えたことが可能になる。

web軍師はKPIマネジメントのツールです。月に一度目標に対する実績を記入する仕組みですが、記入するまでのプロセスとして、日々・週・10日単位での振り返りが必要です。目標達成するためには、「仮説→実行→検証→仕組み化」そして具体的なアクションプランを立てること。仮説を明確にし、それをKPI設定して共有化し、目標管理やアクションにつなげる、加えて「スピード」!それを習慣にできるかどうか…習慣にする意思があるかどうかです。
わかっていても実践できない。私も全く同じで、チャレンジと挫折を繰り返しています。でも、最近気づいたのですが、戦略を「戦略マップ」で考える習慣が日常になっていました。習慣を変えるには行動から、決意を新たにして目標達成のため、行動を変えてみませんか。

「ポジショニング戦略」[新版] アル・ライズ、ジャック・トラウト著 川上純子訳

有限会社海と月社発行 2008年4月 初版第1刷発行

「BCG戦略コンセプト」競争優位の原則 水越豊著 (P27 03-頭の中に忍びこむ)
頭の中に入り込む簡単な方法
 消費者の頭の中に入り込む簡単な方法は、一番乗りすることだ。一番乗り(早い者勝ち)の法則の有効性は、難なく証明できる。
 世界で最初に北大西洋の単独飛行に成功したのはチャールズ・リンドバーグだが、二番目に単独飛行したのは?簡単には答えられない。
 世界で最初に月面を歩いたのはニール・アームストロング。では、二番目に月面歩行した人は?
 世界で一番高い山といえばヒマラヤのエベレスト。では、二番目に高い山は?
 初体験の相手の名前は覚えているものだ。では、二番目の相手の名前は?
 一番の人、一番の山、一番の会社……。何であれ、「一番目」は人の頭の中に確固たるポジションを築く。これを崩すのは恐ろしく困難だ。写真といえばコダック、ティシュといえばクリネックス、コピーといえばゼロックス、レンタカーといえばハーツ、コーラといえばコカ・コーラ、電化製品といえばGEなのである。
「消費者の頭の中に、消えないメッセージを刻みこむ」ために最初に考えるべきことは、メッセージの内容ではない。消費者の頭の中の状態だ。まっさらな心、他のブランドに汚されていない未踏の心が望ましい。
(中略)
 ビジネスでも、重要なのは、人の頭の中に「最初に」入っていくことである。
 人は、配偶者に誠意を尽くすのと同じように、スーパーマーケットでもお気に入りのブランドに誠意を尽くして、それを購入する。まず、一番乗りを果たすこと。そして、相手に心変わりのきっかけを与えないようにすることが肝心だ。

この本は、マーケッティングの勉強を始めポジショニングについて理解を深めたいと思い、書店で「世界中で30年間読み継がれる、マーケターのバイブル」という見出しにひかれて買いました。今はAmazonで本を買うのが日常になっていますが、10年ほど前は出張の時、東京の丸善に寄るのが楽しみでした。本屋では思わぬ出会いがあります。
 最近、公的な機関の「事業引き継ぎ支援センター」統括責任者という辞令をもらいました。新たなチャレンジにワクワクしながら、緊張の連続です。いつか「経営支援と言えば若山経営」と言われるようになりたいと考え行動してきました。そのきっかけはこの本です。そして、それを認めていただけたのではないかと勝手に考えています。「戦略ナビ」の普及には影響がないよう、組織体制の強化を図りながら取り組んでいます。私の“志”は、事業の継続と雇用の維持です。

「利益が見える戦略MQ会計」 西 順一郎 編著

かんき出版2009年12月 第1刷発行

「BCG戦略コンセプト」競争優位の原則 水越豊著 (P.62 税務会計を中心に経営を考えると意思決定を誤る)
本当の問題点は、次の2点です。
・製造業では「コストダウン=利益アップ」が常識となっている。
・コストの意味を会計という一面でとらえ、しかも税務(税込)で拘束された原価計算の発想から、会計事務所が抜け切れていない。

「儲けるための会計」を考えた場合、コストダウンと利益アップは相反します。中小企業では、原価計算を手間とヒマかけて一生懸命に行っているのが実状です。実は、これが製造業においてこの先の経営をわかりにくくしている大きな原因の一つです。在庫を減らして利益を出そうとすると、逆にコスト(原価)が上がってしまうのです。
 「このままでは利益が出ない!」という警戒警報が、いまの会計システムにはありません。今の税法で拘束された原価計算の仕組みは、経営には使えないのです。
 経営では、「この製品をこの価格、この数量を販売している以上、絶対に儲かりません!」と言い切れるデータが必要なのです。その先どうするかは、経営者の意思決定です。

6月30日(金)~7月1日(土)の2日間、日本M&A主催の山形セミナーで税理士法人あさひ会計の見学会にいってきました。内容は、①業務管理ソフトの活用事例、②M&A業務の取組について、③MQ会計による実践利益管理、そして少しだけ(汗山形観光でした。実は、昨年の実践発表会にも遅れて参加し多くの気づきをいただいたのですが、その時はweb軍師とどうつなげるか…で頭がいっぱいでMQ会計の本質まで気づいていませんでした。二日目から参加し、初日の西先生と柴田先生の話を聞いてなかったのが原因でした。今回は、柴田先生自らの「MQ会計の基礎」講義、続いて「MQ会計による実践利益管理」という実例を聞くことができました。損益分岐点は1つではなくP(売価)、V(仕入値)、Q(数量)とF(固定費)の4つという意味が良く理解できました。本のP40には、決算書は過去会計で書く“死亡診断書である”という項もあります。そのまとめは、「利益が決まるのは決算でなく見積もりのとき」と書いてあります。
 事業領域→ビジョン→戦略というアプローチは大切ですが、MQ会計が進める「利益感度分析を活用して利益を上げる」その結果として、「社長が自分の想いを数値に置き換え、経営計画やシミュレーションを自分の頭の中で自由に考えられるようになること」それを徹底することの意味を納得しました。
柴田先生に、「MQ会計とweb軍師で利益を上げる戦略を習慣にすることを目指します。」と話したら、「そうだね!」と言ってくださり、その後の食事の時、乾杯の音頭を指名してもらったのですが、愚かな私は、そこで挨拶がうまく言えなかった…柴田先生の思いやりに改めて感謝!これからMQ会計に取り組みます。