今日の1ページ

将来が不安なら、貯蓄より「のんびり投資」 澤上篤人著

PHPビジネス新書(2016年2月発刊)

「捨てられる銀行」 橋本 卓典著  この社会には、絶対なくならない企業があります。それは、人々に実用とされている企業です。この会社の商品やサービスがなくなると毎日の生活に支障が出る。だからなくなると困るんだとみんなが感じているなら、その会社は何があってもつぶれません。
 もしつぶれるとしたら、それは人々の生活が亡くなる時ですが、不況に見舞われようが国家が財政破たんしようが、人々の生活は今日も明日も明後日も、ずっと続いていきます。そして、生活がある限り、その生活を支えている企業には、明快な存在理由があるのです。
*10行省略
 そういう私たちの日常生活になくてはならない企業を、とことん応援すればいいのです。
(第1章「なぜのんびり投資なのか」P30)

 私は、全く投資に無縁です。9月14日、日本M&A主催の「戦略的事業承継」というセミナーで初めて、澤上篤人氏の講演を聞きました。タイトルを聞いて、最初はその時間サボるつもりでした。あっという間の2時間、感動しました。
少子高齢化・成熟経済の中でも日本が成長していくために必要なことをわかりやすく教えてもらいました。政治、経済や金融のプロでない私達にできることは、「この先何があっても、ずっと応援し続けたいと思える企業を一つか二つ見つけること」そして、その企業を長い目で応援し続けること。
「のんびり投資」のコツを聞き、テーマにしている「未来会計の普及で企業の倒産をなくする」という対象の企業は、株主の利益を追求する企業ではなく、将来の社会にとって欠かせない企業であることを再認識しました。経営計画で、会社が絶対つぶれない仕組みを提案するのは、ミッションや経営理念が社会に必要とされる会社であることが前提です。。