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『本音に気づく会話術』西任 暁子 著

株式会社ポプラ社 2016年4月7日第1刷発行

(P60)
話は伝わらなくて当たり前
「どうしてわかってくれないのだろう?」
言いたいことが伝わらない時は、誰だってストレスを感じるものです。
 では、外国の方と話す場合はどうでしょうか。伝わらないもどかしさはありますが、「どうしてわかってくれないの?」とイライラしたりはしないはずです。言葉がわからないのだから「伝わらなくて当たり前」と思えます。
 ところが、お互いに日本語がわかるとなると、途端にイライラしてしまうもの。それは心のどこかに「伝わって当然」だという意識があるからかもしれません。だから、伝わらないと、「どうしてわからないの!」とストレスを感じるわけです。
 さて、ここで質問。本当に、話は「伝わって当然」なのでしょうか?

 そもそも、会話はいつ始まるのでしょう。「これは重要なことだ」「いいアイデアを思いついた」など、話し手が何かを見たり、聞いたり、考えたりして心が動いた時です。つまり、心動かされる体験が会話のスタート地点。心が動かない日常……今日もいつもの時間に起きていつもの電車に乗った。なんていう話をわざわざ人に伝えようとは思いませんからね。
 さて、この「伝えたい」と感じた体験はどのように届けられるのでしょう。
(以下省略)

 この本はフェースブックで通知があった「話し方」に関するYouTubeの動画を観てAmazonで買いました。スキル1:自分の本音に気づく、スキル2:相手の本音を聞く、スキル3:自分の本音を伝える。という構成になっています。普段、相談を受けることが多いのでニーズを察知して結論を導くことを基本にし、「本音」を引き出し、「本音」で会話ができていないことに気づきました。簡単になおせることではありませんが、忙しい、忙しいとスケジュールをこなすだけでなく、この本を読み「本音に気づく会話術」を身につけたいと思いました。