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「SWOT分析による経営改善計画作成マニュアル」 嶋田 利広 株式会社アールイー経営代表取締役他 著

マネジメント社 2011年1月10日初版第1刷発行

「SWOT分析による経営改善計画作成マニュアル」-嶋田-利広-株式会社アールイー経営代表取締役他-著(P25 中小企業だからこそSWOT分析が適している)
 SWOT分析の歴史は結構古く1960年~1970年代にアメリカのスタンフォード大学のアルバート・ハンフリー教授によって開発されたということだ。日本ではSWOT分析はバランススコアカードのシステムの一環として理解されている人も多い。バランススコアカードとは「ビジョンや戦略を実現するための視点を4つに分類(財務の視点、顧客の視点、内部業務プロセスの視点、学習成長の視点)し、それに重要な目標を、バランスを見ながら定め、それをスコアリング(評価)していくマネジメントシステム」である。この過程で各戦略目標を実現するための「重要成功要因」(CSF)や、実行度を指標で目標化した「重要業績評価指標」(KPI)が設定され、ターゲットの選定やアクションプランが策定される。
 本来ならSWOT分析からこのバランススコアカードに沿って展開されるべきだろうが、如何せん中小企業で、このシステムをトータルに使いこなすのはかなりハードルが高い。そこでSWOT分析から戦略が生まれたら、そのまま中期収支やロードマップ、アクションプランへ展開される本書のシステムの方が中小企業に向いていると考えるのである。

 戦略ナビCloudはバランススコアカードのトータルシステムです。アンダーラインの部分を読み、ショックでした(汗。4つの視点は目的と手段でつながるストーリーになっている必要があり、それを確認するのが「戦略マップ」です。この本にある会計事務所の事例で戦略マップを作って「だからわかりやすく伝える必要がある!」と分かりました。働き方改革は、目的ではなく手段。戦略ナビは、今の時代に必要なツールです。