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「松陰先生のことば」-今に伝わる志 萩市立明倫小学校 監修

(P36)
冊子(さっし)を披繙(ひはん)すれば
嘉言林(かげんはやし)の如く躍々(やくやく)として人に迫る
顧(おもう)に人読まず
即(も)して読むとも行わず
荀(まこと)に読みて之を行わば則(すなわ)ち
千万世(せんばんせい)と雖(いえど)も得て尽くすべからず

本には、良いことがたくさん書いてある。
良いことを知るだけではだめです。
知ったことは実行することが大事です
(全集第二巻P309「野山獄文稿」)

「野山獄文稿」に収められた「士規七則」の前文部分より。松陰二十五歳の時のことば。
読書する事と、それによって得た知識を実行に移す事(知行合一)の大切さを説いたこの文はさらに次のように続く。
(以下、省略させてもらいました)

 「知行合一」という言葉が気になり、調べたら吉田松陰にたどり着きました。萩市立明倫小学校では、6年生の2学期に上記を朗唱しているそうです。冊子には、1年生から6年生まで1学期から3学期まで計18の朗唱する言葉が解説してあります。
 「4倍速で成果を出すチームリーダー」の本でPDCAを回すためにはエンゲージメント(会社の方向性に対する理解、帰属意識、行動意欲)が大事ということを知り、“アウトプット”を考え、おいかけていたらこの冊子にたどり着きました。私の小学校のころは、野山を走って遊んでいましたが、明倫小学校では毎朝各教室で「野山獄文稿」を朗唱しています。ただただ圧倒されました。