ニュースレター

過去会計と未来会計②(2014.09.16)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■  過去会計と未来会計(2)                    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

いつも大変お世話になっております。
若山経営・東京事務所の若山です。

今回から、弊社若山が週間帝国ニュース(株式会社帝国データバンク青森支店様発行)
に掲載させて頂いた記事の「過去会計と未来会計」の記事から抜粋したものをシリーズでお届けします。

 
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

経営には未来会計が必要と言われますが、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書となじみのある資料とどんな違いがあるのでしょうか?

【財務会計】
1.目的/特徴:外部報告目的(投資・金融・税務)で経営の結果を示す過去会計⇒制度会計
2.利用者:外部利害関係者(投資家、金融機関、税務機関等)
3.提供情報:全体会計(企業全体やグループ全体の会計情報)
4.利益概念:会計制度に基づく利益概念
5.思考の特性:答えがある(過去形)

【管理会計】
1.目的/特徴:内部報告目的(経営管理)で経営者の意思決定や業績向上に必要な未来会計⇒意思決定会計
2.利用者:内部経営管理者(経営トップマネージャー)
3.提供情報:セグメント会計(事業、組織、商品、顧客、地域などのセグメント別の会計情報
4.利益概念:経営者の意思決定や業績向上に役立つ利益概念
5.思考の特性:答えを探す(未来計)

本を読む時は、始めから終わりへと読みますが、会社の経営はそれとは逆に、終わりから始めて(あるべき姿を描く)、そこへ到達するためにできる限りの事をする。
経営とは、まず求めたい「結果」を明確にし、達成するための方法を考え、実行することではないでしょうか。

 

■□随想━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

「あるべき姿」を思い描いたとしても、絵に描いた餅に終わってしまうことが無きにしもあらずでしょう。
私も、高すぎる目標を前に「思い描いたあるべき姿」が失われたことがありました。
「戦略参謀」はメニューに沿って進むたびに、「現実的な数字か」「実現可能性は高いのか」「実現するためにどうするのか」と何度も問いかけます。
そのように、「戦略参謀」を使って考え抜いた「実現可能性が高いあるべき姿」は、最善のものであるかと思います。
是非、「戦略参謀」を使い、顧客様と一緒に脳から汗をかいて頂ければ幸いです。

過去会計と未来会計①(2014.09.09)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■  過去会計と未来会計(1)                    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

いつも大変お世話になっております。
若山経営・東京事務所の若山です。

今回から、弊社若山が週間帝国ニュース(株式会社帝国データバンク青森支店様発行)
に掲載させて頂いた記事の「過去会計と未来会計」の記事から抜粋したものをシリーズでお届けします。

 

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

ある証券会社の調査で、7割の経営者が相談相手として頼りにしているのは税理士・公認会計士(以下会計事務所)という報告がありました。
会計事務所の主たる業務は過去会計です。

過去会計は大切です。過去がなければ未来はありませんが、過去会計専門の会計事務所に未来会計の相談をしても、
その多くは財務的リスクを回避するためにどのようにすればいいかというアドバイスで終わってしまいます。

会計事務所が経営の相談相手として頼りにされるのは嬉しいのですが、ミスマッチのような感じがします。
セカンドオピニオンという言葉があります。直訳では第二の意見という意味です。

過去会計専門の相談相手は特別な事情がない限り変える必要はありませんが、
これからは会計事務所も、未来会計に強いセカンドオピニオンを持つ必要があるのではないでしょうか。
 

■□随想━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
セカンドオピニオンが行える未来会計に強い会計事務所の一つの「強み」として、「戦略参謀」をお使いいただければ幸いです。
メニュー一つ一つの「考え方」にかなり深いものがあるかとは思いますが、
到達点としては、「あるべき姿を描く」ということですので、実はいたってシンプルなことにもお気づきかと思います。
次回は未来会計と過去会計の違いをまとめたものをお届けします。

戦略をチェンジする⑥(2014.09.02)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■  戦略をチェンジする(6)                  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

若山経営・東京事務所の若山です。
いつも大変お世話になっております。

今回も、弊社若山が週間帝国ニュース(株式会社帝国データバンク青森支店様発行)
に掲載させて頂いた記事の「戦略をチェンジする」の記事から抜粋したものをシリーズでお届けします。
 

今回は弊社若山が『ドラッカー「創造する経営者」第13章事業戦略と経営計画』を参照し、加工した【リスク】についてのまとめをご紹介いたします。

【リスク】
①第1:負うべきリスク…食品業界での食中毒、病院の医療事故のように、事業に付随しているリスク。
②第2:負えるリスク…何かを始める際に検討すべき、失敗の負担に耐えられる程度のリスク。
③第3:負えないリスク…失敗が致命傷になるリスクや、成功が資金負担になるようなリスク
④第4:負わないことによるリスク…革新的なチャンスに付随するリスク。

・・・・・・・・・・・‥‥‥………
ピンチをチャンス(機会)ととらえ、リスクはあっても戦略をチェンジする、戦略思考が必要です。
 

■□随想━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

上記のように同じ【リスク】でも4種類あることがお分かり頂けるか思います。
以前ご紹介した『戦略をチェンジする(4)』の文中での「受け入れるべきリスク」と「リスクをとる必要がある」ということのご理解につながって頂ければ幸いです。
皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。